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NSAIDsの医薬品3種の特徴について勉強できます!
こんにちは!
今回はロキソニン、セレコックス、ボルタレンの特徴についてそれぞれ勉強していきます。
※ロキソニン₍ロキソプロフェン₎、セレコックス₍セレコキシブ₎、ボルタレン₍ジクロフェナク₎
整形領域を多く扱っている薬剤師さんなら、毎日何度もお目にかかる薬がNSAIDsです。
中でもロキソニン、セレコックス、ボルタレンの3種類は特に何度も目にするのではないでしょうか。
これらがそれぞれどのような特徴を持っているかを比較してみました。
日々の投薬にもきっと役に立つと思うので、ぜひ最後まで一緒に勉強していきましょう。
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NSAIDs比較
先ほど紹介した3種類の医薬品をまとめてみました。
どうでしょう。同じ薬効を持つ医薬品でも結構違いがあると思いませんか。
こういった違いを意識できると薬剤師として少し前進した感じがしますよね。
ロキソニン₍ロキソプロフェン₎
最も有名な鎮痛剤ですよね。COXを阻害することで薬効を発現します。
この薬、某CMでも謳われている通り即効性に非常に長けているというのが最大の特徴です。
個人差がありますが、15分~1時間程度経過する頃にはほぼ薬効が出ているでしょう。
そして半減期も比較的短めです。
血中濃度が高く維持されないことで胃粘膜障害のリスクが軽減されているのではないでしょうか。
セレコックス₍セレコキシブ₎
COX-2を選択的に阻害することで薬効を発揮する鎮痛剤です。
COX-2に選択性が高いことで胃粘膜障害のリスクが最大限抑えられています。
そもそも胃粘膜障害は、COX-1を阻害することで胃粘膜保護作用が阻害されて発現します。
作用持続時間が比較的長い医薬品です。
ロキソニンを服用しても時間が経つと痛みが出てくる患者さんにおすすめの鎮痛剤ですね。
とはいえ作用発現までの時間が遅いので、患者さんにごとに合う合わないがあります。
ボルタレン₍ジクロフェナク₎
ロキソニン同様、COXを非選択的に阻害します。
そしてロキソニンとの最大の違いはその鎮痛効果の強さです。痛みに非常によく効きます。
ロキソニンよりも作用発現までの時間が遅く、半減期は同等です。
しかし鎮痛効果が非常に大きく、NSAIDsでも最強格です。
知っておいていただきたいことが、鎮痛効果が強いという事はCOX阻害作用が強いということ。
つまり、胃粘膜障害のリスクも最強格の医薬品だと言えます。
痛みによく効きますが、副作用もある。ボルタレンはまさに諸刃の剣ですね。
まとめ
今回はNSAIDsの有名どころ3種の特徴の違いについて勉強しました。
それぞれが良く使われる薬ですが、それぞれに長所短所がありました。
今回学んだ知識は処方箋監査や投薬でも役立つと思います。
また薬の比較に関するおすすめの書籍があるので、良ければ活用してみてください。
新人薬剤師の必読書です。
では、今回はここまでです。皆さんお疲れさまでした。
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