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スタチン系薬の特徴について勉強できます!
こんにちは!
今回はスタチン系薬の特徴について勉強していきます。
基本的にはLDLコレステロール値が140㎎/dlを越えた患者さんは高脂血症の治療対象になります。
そこで、スタチン系薬はLDLコレステロール値が高い高脂血症患者の第一選択薬です。
そのため内科の門前薬局では、スタチン系薬を目にしない日はほとんどないでしょう。
新人薬剤師にとって勉強になると思いますので、ぜひ最後まで読んでいってください。
効能効果
高コレステロール血症
家族性高コレステロール血症
適用の前に十分な検査を施した後に病態を確認したうえで適用を考慮する。
基本的にはLDLコレステロール値が140㎎/dlを越えた患者 が治療対象である。
上述の通り基本的にはLDLコレステロール値が高い高脂血症患者に使用します。
しかしコレステロール値が高くない患者さんにもスタチン系薬を使用する場合があります。
それは心筋梗塞や脳梗塞を予防したい場合です。
血液中にコレステロールなどの物質が多く存在する時、それらが蓄積してプラークを形成します。
そのプラークが原因で生じた梗塞栓による細胞壊死を予防したい場合にスタチンを使用するのです。
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作用機序
コレステロール生合成過程における律速酵素であるHMG-CoA還元酵素を選択的に阻害します。
コレステロールは主に肝臓で生合成されています。
その過程でHMG-CoA還元酵素という酵素が必ず使用されます。
これを阻害するのがスタチン系薬であり、LDLコレステロール血症治療薬の第一選択薬です。
ストロングスタチンとスタンダードスタチン
その名の通り、作用の強さで2パターンに分けられています。
臨床ではストロングを好んで使用する医師が多いように感じられます。
またストロングスタチンはどれも作用が強力ですが、中でもロスバスタチンが最強とされています。
副作用
横紋筋融解症
骨格筋細胞が壊死し、ミオグロビンなど筋細胞内成分が血中へ溶けだした状態を指します。
急性腎不全によるショックや高カリウム血症による心肺停止などの症状が出る危険性があります。
自覚症状には心当たりのない筋肉痛や褐色尿があるので投薬中ヒアリングしてみてください。
とはいえ発現頻度は稀です。
フィブラート系薬との併用で発現リスクが上がると言われています。
肝機能障害
黄疸や倦怠感などの症状を呈しますが発現頻度は稀です。
まとめ
今回はスタチン系薬の特徴について勉強しました。
スタチン系薬はLDLコレステロール値が高い高脂血症患者の第一選択薬です。
LDLコレステロール値の減少や塞栓症の予防に用いられます。
非常に処方頻度が高い医薬品なので必ず押さえておきましょう。
また薬の比較に関するおすすめの書籍があるので、良ければ活用してみてください。
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では、今回はここまでです。皆さんお疲れさまでした。
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