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薬剤師の主な職種について知ることが出来るよ!
こんにちは!
薬剤師が就くことが出来る主な職種を11個厳選しました。
もちろんこれが全てではありませんが、皆さんの参考になれば幸いです。
就職活動に悩む学生の皆さん、転職するか悩んでいる薬剤師の皆さん
薬に関わる皆さん全てに向けた内容です。
キャリアは、人生に関わる問題なので真剣に考えなければいけません。
ぜひ最後まで読んでみてください。
薬剤師の職種
薬局薬剤師
ドラッグストア薬剤師
病院薬剤師
MR
CRC
CRA
医薬品卸
メディカルライター
公務員
大学教授
薬剤師国家試験予備校講師
薬局薬剤師
主な仕事は調剤、投薬、薬歴管理です。
医療機関から発行された処方箋に基づいて医薬品を供給します。
基本的には近隣の医療機関が発行した処方箋に基づいて調剤します。
保険及び薬学的知見から処方箋が問題ないことを確認して、患者さんへ薬をお渡しします。
患者さんへ薬を手渡すときには、患者さんの情報を聞き取って薬歴に残す必要があります。
その薬歴をもとに患者さんの健康をお守りしているのです。
基本的なキャリアは、ひとまずは管理薬剤師を目指すことになります。
小規模な個人薬局だと、管理薬剤師で頭打ちですが
大手薬局になれば、マネージャーや人事など様々なキャリアステップが考えられます。
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ドラッグストア薬剤師
主な仕事は調剤、投薬、薬歴管理、OTC販売、レジ打ち、品出しです。
薬局薬剤師と似た仕事内容ですが、プラスして生活用品の販売もすることがあります。
ドラッグで働けば非常に多くの給与が得られますが、多岐にわたる仕事をこなす事になります。
ただしその分、専門性が少なくなっている側面があります。
専門性を追求したいのなら病院薬剤師を志す方が良いかもしれません。
キャリアステップの可能性が非常に広いです。
店長やマネージャー、本社配属など様々な可能性があります。
薬剤師業務にこだわらず幅広くの業務に携わりたいならおすすめです。
病院薬剤師
主な仕事は投薬、薬歴管理です。
薬局やドラッグストアで働くよりも専門性が非常に高い職種です。
薬局やドラッグストアでは専門の科に属することはほとんどありませんが
病院では1つの科に配属されて専門的に従事することがあります。
病院薬剤師も投薬を主な仕事としてますが
回転効率にこだわる薬局などよりも、患者さんに寄り添った対応が出来るかもしれません。
またチーム医療が進んでおり、多職種との連携を経験することが出来ます。
病院ならではの知識が多く手に入ることも魅力です。
病院には定期昇給があります。
初任給が高めな薬局やドラッグストアは数年で頭打ちになる企業も少なくありません。
長く務めることを考えていいるなら大きな利点でしょう。
MR
主な仕事は医療機関への医薬品の営業、情報収集・提供です。
製薬会社に勤めることになりますが、CSOに入社して派遣的な位置づけで働く人もいます。
MRとは、medical representativeの略称であり
自社製品の情報の提供、そして各医療機関から医療現場の情報収集が大きな仕事です。
MRには必要な免許がありません。
したがって入社試験に通りさえすれば誰でも従事することが可能です。
とはいえ、入社試験に通過することがまず難しいです。
さらに入社後数か月間の研修を経て、その後に認定試験に合格する必要があります。
また周囲からはその会社の薬のスペシャリストとして扱われます。
就職してからも勉強が続くことを覚悟しておきましょう。
うまみとしては、薬学関連の職種において圧倒的な給料が得られるということですね。
給料を最優先で考えるならMRは就職先の候補から外せないでしょう。
CRC
お主な仕事は治験における医療機関への支援です。
治験責任医師の指示に基づいて医療機関の治験業務遂行のサポートをします。
CRAとは、clinical research coordinatorの略であり
SMOという機関から医療機関へ派遣され、治験業務を支援します。
特に患者さんの人権を守ることが大きな役割です。
面談をして相談を受けることもあります。
治験業務は基本的に長期に渡りますが、1つの医療機関のみを支援するわけではありません。
複数の医療機関を担当して治験を支援することがあります。
CRAになるにはSMOに就職する必要があります。
看護師や薬剤師の資格を有する人が多く在籍していますが、資格は必要ありません。
CRA
お主な仕事は治験における製薬会社への支援です。
製薬会社から業務委託され、治験業務の支援を行います。
CRAとは、clinical research associateの略であり
CROという機関に在籍して、治験業務が適切に行われているかをモニタリングします。
その仕事は多岐にわたりますが
主なものは臨床試験におけるデータ分析と新薬の承認申請です。
臨床試験を安全かつスムーズに遂行するために正確にデータを採集する必要があります。
そのデータを解析して、厚労省へ新薬承認の申請を行います。
CRAになるにはCROか製薬メーカーに就職する必要があります。
看護師や薬剤師の資格を有する人が多く在籍していますが、資格は必要ありません。
医薬品卸
主な仕事は医薬品の供給、品質管理、情報収集・提供です。
特に卸の営業職をMSと言います。
MSは、marketing specialistの略であり
各医療機関の担当になり医薬品の供給と情報提供を行います。
ほとんどの医療機関は、製薬企業が販売している医薬品を、卸を経由して発注します。
MSはこの医薬品の流通を安定させることが主な業務です。
MRと混同しそうですが両者は別のものです。
MRは医薬品情報の視点で営業しているのに対して
MSは市場目線、つまり医薬品の流通の視点で営業しています。
MSになるには、医薬品卸の会社に就職する必要があります。
必要な資格はありませんが、薬学的な知識があれば重宝されるでしょう。
メディカルライター
主な仕事は医療に関わる文章の執筆です。
臨床試験に関わる報告書の作成や、海外の学術論文の翻訳など医療に関わる文章を作成します。
メディカルライターは、勤務先によって作成する文章の内容が大きく異なります。
就職してからやりたいことと違う!なんて事にならないように調べておきましょう。
製薬企業やCRO
臨床試験に関する文章の作成
広告代理店
薬学資料や論文をもとに医薬品のパンフレットや指導箋などを作成
出版社
医療の情報に関する専門記事や書籍の執筆
メディカルライターになるのに必要な資格はありません。
しかし、医療関係の資格を有していると給料が上がることがあります。
公務員
国や地方自治体に採用されて様々な仕事に従事します。
国家公務員
国の機関に属し、主に行政に関わる
国家試験や調剤報酬などまさに国に関わる業務
地方公務員
地方自治体に採用され、保健所や役所、公立病院に配属される
衛生面など、より国民にとって身近な業務に関わる
麻薬取締官
麻薬や不正薬物の取り締まりを行う
薬剤師の職種の中でも突出して危険が伴う仕事の1つである
医療現場で働くことと比較して初任給が低めに設定されていることが多いです。
とはいえ公務員なので、しっかり年次昇給するというメリットがあります。
公務員薬剤師になるには薬剤師の資格が必須です。
さらに国、もしくは地方自治体が実施する採用試験に合格する必要があります。
大学教授
主な仕事は薬学にまつわる研究、学生への講義です。
薬学部を卒業した後に大学院で博士課程を修了した薬剤師は
その後学校に残り、博士研究員→助教→准教授→教授と出世していくことが出来ます。
自分の研究を続ける傍らで、学生への講義や、その他学校の仕事を任されることがあります。
特に若い先生だと雑務を押し付けられがちですね。
教授になるためには、上述したように
学部を卒業→博士課程修了→博士研究員→助教→准教授→教授と出世していく必要があります。
若く情熱のある先生は
薬学会発表での成功や、論文が雑誌にアクセプトされるために日夜研究に励んでいます。
薬剤師国家試験予備校講師
主な仕事は薬剤師国家試験の講義です。
自分の専門の科目を、学生へ向けて講義します。
国試浪人している学生向けの校舎での講義や
薬学部へ出張して学内で講義することが主な仕事です。
講師職は、学生に勉強を教える一見華やかそうな仕事ですが、もちろん裏での仕事もあります。
国家試験の傾向分析や参考書の作成、講義資料の準備ですね。
当然担当教科の知識も入れておく必要があるので、勉強し続けなければいけません。
とはいえ、自分が受け持った学生が試験に合格した時の喜びは相当なもののようです。
大きな達成感が得られる仕事かもしれないですね。
予備校講師になるには、資格は必要ありませんが
説得力を持たせるために取っておくべきでしょう。
平均年収
薬剤師の平均年収です。
就職先を選ぶ際の参考にしてください
平均年収 :561.7万円
男性平均年収:600.6万円
女性平均年収:535.7万円
令和元年の厚生省のデータより
科学的な適職
僕が読んだ職業選択の書籍の中で、圧倒的に良書だと感じたものを紹介します。
科学的な適職というタイトルの書籍です。
科学的根拠に基づき、個人の価値観に合った職業を選択するためのヒントが盛り込まれています。
具体的な手法がしっかり解説されているので読んだその瞬間から職業選択が出来る点が最高です。
学生の時にこの書籍に出会っていたら、もしかしたら違う人生を歩んでいたかもしれません。
そのくらいの良書です。ぜひ一度読んでみてください。
あなたの人生を変える一冊になるかもしれませんよ。
まとめ
薬剤師の就職先を厳選して11個紹介しました。
本当に様々な職種があってとても悩むと思います。
しかし自分の人生ですからね。後悔が無いようににしっかり考えなければいけません。
自信がないから挑戦できないと考える人もいるかもしれません。
しかし、失敗したとしても転職してしまえばいいのです。
転職しやすいのが他の職に無い薬剤師の大きなメリットです。
1度しかない人生です。思い切って挑戦してみましょう!
では、今回はここまでです。皆さんお疲れさまでした。
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