【新人薬剤師の勉強】調剤技術料各種加算【簡単まとめ】

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新人薬剤師
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調剤技術料の各種加算について勉強できます!

 

こんにちは!

今回は調剤技術料における各種加算について勉強していきます。

 

保険調剤と加算料は切っても切れない関係にあります。

これから紹介していく8項目の加算で保険薬局の価値を見出していくからです。

 

新人薬剤師の皆さんにとって価値のある情報だと思うのでぜひ最後まで読んで一緒に勉強しましょう。

 

今回の勉強は2021年3月現在のものです。

 

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計量混合加算

液剤、散剤及び外用剤などが複数処方されている際に、服薬を簡単にするために計量混合します。

計量混合加算のルールは以下の通りです。

 

2種類以上の医薬品を計量し、混合した場合に算定

自家製剤加算を算定している場合には算定できない

医薬品の特徴を十分に理解して薬学的に問題ないと判断できる場合にのみ算定する

 

例えば、カルボシステインDSとクラリスロマイシンDSが同時処方されていたとします。

この2剤は同時に服用すると大人でもきついと感じるほど強い苦みがでます。

このような場合には混合しない方が良いですよね。

一包化加算

多種類の内服固形剤が処方されている際に、服用忘れ防止や服薬管理をするために一方化します。

下記2点のどちらかに該当した場合に、受付1回につき1回のみ算定することが出来ます。

 

服用時点が異なる2剤以上の内服固形剤

1剤のみだが3種類以上の内服固形剤

※1剤とは服用日数を問わず服用時点が同一である医薬品のことである

  

一包化加算を算定するためには医師の了承が必須です。

処方箋に医師の指示が記載されていれば問題ありません。

しかし、指示がなく患者さんが希望している場合は、医師へ問い合わせを行う必要があります。

そして、その旨を調剤録に記載します。

 

一方化加算を算定した範囲の薬剤に関しては、自家製剤加算や計量混合加算は算定できません。

また、外来服薬支援料を算定している場合も一包化加算は算定できません。

自家製剤加算

市販されている医薬品の剤形で対応できない場合に、服薬を簡単にするために特殊な技術を施します。

以下の技術工夫を行った場合に自家製剤加算は算定できます。

 

錠剤を粉砕

錠剤を分割

点眼剤を無菌に精製

主薬に基剤を加えて坐剤とする

 

ただし調剤した医薬品と同一の剤形及び規格を有する医薬品が存在する場合は算定できません。

例えば、レボセチリジン5㎎を半錠して2.5㎎にしてお渡しする場合は算定できません。

レボセチリジン2.5㎎が市販されているからです。

夜間休日等加算

平日 0:00~8:00、19:00~24:00

土曜 0:00~8:00、13:00~24:00

及び休日で薬局が表示する時間内に調剤を行った場合に算定する。

ただし、時間外・休日・深夜加算のいずれかの算定要件を満たす場合はそちらを算定する。

時間外・休日・深夜加算

休日以外の休局日に調剤を行った場合

日祝日・12月29日~1月3日

休日及び深夜対応の救急医療施設で調剤した場合

輪番制の休日及び深夜当番保険薬局で調剤した場合に算定する。

嚥下困難者用製剤加算

嚥下困難な患者さんが服薬しやすいように工夫を凝らして調剤を行います。

嚥下障害があり市販されている剤形では対応できない場合に算定できます。

 

自家製剤加算と似ていますが、こちらは嚥下障害がある場合でないと算定できません。

また受付ごとに1回しか算定できないという違いもありますが、その分加算が大きくなっています。

在宅患者調剤加算

在宅業務に対応するための相応の設備を用意させるために新設された施設基準です。

在宅患者訪問薬剤管理指導料を算定している患者さんに調剤をした場合に算定できます。

しかし、少なくとも以下の要件を満す必要があります。

 

直近1年で在宅患者訪問薬剤管理指導料など在宅関連の管理指導料を10回算定していること

緊急時に在宅業務に対応できる体制が整備されていること

定期的に外部の学術研修をうけていること

無菌製剤処理加算

中心静脈栄養法などを施す場合には無菌条件下で調整を行う必要があります。

在宅医療に必要な注射薬を無菌的に薬局で調剤した場合に算定できます。

しかし、少なくとも以下の要件を満す必要があります。

 

2名以上の保険薬剤師が立ち会うこと

無菌室、クリーンベンチ、安全キャビネットなどの無菌環境下で調剤する

2つ以上の注射薬を無菌的に調製する

おすすめ書籍

 

調剤報酬を算定する際の気になる事項をQ&Aで教えてくれる良書です。

ぜひ読んで、内容を抑えておきましょう。

まとめ

今回は調剤技術料の各種加算について勉強しました。

加算には以下の8項目があります。

 

計量混合加算

一包化加算

自家製剤加算

夜間休日等加算

時間外・休日・深夜加算

嚥下困難者用製剤加算

在宅患者調剤加算

無菌製剤処理加算

 

それぞれが患者さんのQOLを向上させるために不可欠なことではないでしょうか。

では、今回はここまでです。皆さんお疲れさまでした。

 

繰り返しになりますが、今回の勉強は2021年3月現在のものです。

 

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